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痙攣

目蓋がピクッッッと痙攣するもんだから、抉り出して湯掻いて召した。タバスコかけると、辛くて(つら-くて)おいしい。水で溶いた片栗粉を塗して、油で揚げた。高温に熱した揚げ鍋の中で、目は踊りながらよく泣いた…

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ある詩

一日十時間働いている / 一日一本たばこを吸う / 一日千秋とは程遠く / 一日二食の飯を食らう 。晴れた日の土曜日は起き抜けに発泡酒のプルタブをあけて、肌寒い雨の日はレンジ加熱した牛乳に口付ける。会…

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フランシー、ねえ卵子

女の身体は玉子みたいだ、とか言うけど。女が玉子なら男は何?大層立派な鶏冠乗せた、殿様気取りのニワトリにでもなったつもりなわけ。うんそうだよ、じゃないさ、所詮は只の有精卵だろ、だって生涯同じ穴の狢。 小…

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忘れる死

鈍重に歪みのかかった灰みたいな空とか、無鉄砲に光り散らかしやがる電飾とか、先端恐怖症患者の大量虐殺兵器みたいな氷柱とかが騒がしく胸壁を叩いたり引っ掻いたりする、冬が心底嫌いです。春の嘘みたいに腑抜けた…

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食餌

食べることが苦手である。「好きだけど苦手」という感覚は誰しも持っていると思うんだけど、至極それに近い感覚。 十年前に摂食障害を患ってからというものの、どうも真面に食事を楽しめない。 酒の席であれば自分…