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きれいごと

空は広くて雲は形を変えながら歩行する。待たずともカレンダーをめくるように季節は変わってく。秒針が止まっても日は昇るし陽は落ちる。可憐な花は微かにする香りが優しい。線香から漂う煙はいつも優しい。掴めたら…

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夢寐

午前11時。 カーテンの隙間からちらつく配電線にピントを合わせながら、ゆっくりと身体を起こす。背筋に肌寒い空気が流れたが身震いはしなかった。もう少し早く起きていれば、幸福を齎す陽光が溢れる部屋で二度寝…

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「もっと人間になりたくて勢いで応募しました」なんて台詞を、この先の未来で言うことはきっと死ぬまで無いだろう。繕いのない、私を私として受け入れてくれる人が此処に存在する。只々嬉しい、ああ嬉しいな。経験も…