2020-09-24 #テオ・ 金丸 新屋敷 1 1. たとえば、「忘れられない友人の話をしてください」と、暇な誰かに聞かれたとする。おれはそういう時のためにとっておきをいつでも出せるように用意してあって、それはこんな風に始まる。 22歳の7月だった…
2020-07-21 #テオ・ 金丸 この世からおっぱいが消え失せてしまった世界で、尚も生きようとする男たちの号哭 29歳 / 男性 信じられるか。俺たちのバイブルが消えちまったんだ。ある日、忽然と、跡形もなく。それはこんな具合に訪れた。 俺はその日、美沙に会うために電車に乗っていた。よく晴れた日曜日の昼だというの…
2020-06-21 #鮭 いくら 初夏短歌集 今日もまた洗顔料を買い忘れ 顔洗うなと神のお告げか 包むのは得意技です任せとけ 苦しみさえも餃子と共に スンドゥブを食べ紅の君の頬 あさりの殻は僕が受けよう …