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春暁

春が嫌いである。 春の香りが嫌いである。 寒暖差の激しいところも嫌いだし、四六時中風が強いのも気に食わない。 だいたい、春に良い記憶が無い。たいがいクソみたいなことが起きるときは春で、しかもそのクソみ…

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夢寐

午前11時。 カーテンの隙間からちらつく配電線にピントを合わせながら、ゆっくりと身体を起こす。背筋に肌寒い空気が流れたが身震いはしなかった。もう少し早く起きていれば、幸福を齎す陽光が溢れる部屋で二度寝…

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ザ・お金丸

管理人の身でありながら、長らく沈黙を破れなかったことをかたじけなく思う。留守にしていたということでなんとか言い訳の体裁を取りたい。取らせて欲しい。世に必要なのは”まことのこと”…

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「もっと人間になりたくて勢いで応募しました」なんて台詞を、この先の未来で言うことはきっと死ぬまで無いだろう。繕いのない、私を私として受け入れてくれる人が此処に存在する。只々嬉しい、ああ嬉しいな。経験も…

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ざれごと

また、おれ。2回続けて寄稿するのはちょっとなあ、と、思わないこともないけれど、仕方がないね。ここに住んでる人たちはみんな都会の人で、仕事もプライベートも忙しい。おれのように、帰宅したらもうやることがな…