ココロはこうして売るの

閉園後の遊園地の中をヘリコプターの探照灯に晒されながら逃げ回っている無数の子ども達が、遠隔操作の機銃掃射で次々と倒れていく。発砲の正当性を問う高踏派詩人の出っ張った腹と卑小な男性器を嫣然と嗤う娼婦の香水の匂いが充満した雑居ビルに勤める掃除夫が前妻との間にもうけた3年会ってない7歳の娘が機銃掃射の最後の犠牲者だったことを報じる全国紙の記者の孫の孫の孫の孫は兵器製造会社を立ち上げ第八次世界大戦の特需で巨万の富を築いてとうとう地球をまるごと買い上げて本当の意味で世界平和を実現する。