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冬が好きである。温かい食べ物が美味しいから、コートやマフラーを身につけることができるから、清潔な感じがするから、蟹がうまいから、夜空が綺麗だから、クリスマスがあるから、年を越すから、好きな人とくっついても暑くないから、息が白いから、ホットワインが美味しいから、雪が降るから、寒いから。

というか、冬生まれだからか暑いのには弱い。夏生まれに見られることがほとんどであるが。バリバリのバリマジガチで冬生まれである。その辺押さえておくように。

いやまあ、暑いのも嫌いではないんだけど、しかし身体がついてこない。寒いのは平気。寒ければ火と毛を、それでも寒いなら酒を、それができないのなら走ればよい。そういう「なんとかできる感じ」も好きだ(生死に関わる寒さはもちろん別として。そんなもの経験したことすらない!)。暑さは全裸になってもまとわりついてくるからな。

 

さて、というわけで冬について考える。冬。ウィンター。イーヴェル。冬天。クシュ。

イメージカラーは白。安直だけど。それか深い藍色。黒髪で色白、骨が細く華奢だがしなやかな筋肉がついている(雪山のエゾシカを想像してください)。伏し目がちであまり喋らない。歌う時は腹から声が出るがそれ以外は聞き取るのに苦労する。一見冷淡なように思えるが、内側は暖かい。

いかがでしょうか。夢見すぎ? 冬好きだからなあ。こうなっちゃうんだよな。なぜか女性の姿が浮かぶ。この辺りは雪女に影響されているような。なんでこういう時にイエティとかは浮かばないんだろうね。ははは。都合のよい脳みそである。蟹みそ食いてー。

 

そういえば、「千春」「千夏」「千秋」という名前はそれなりに見かけるけど(この中に私の本名が混ざっている。当てた人には冬のご馳走新巻鮭をプレゼント!)、「千冬」はあまり聞かないよな。すごく美しい名前だと思うんだけど。ちょっとインターネッツで調べてみたら、同じようなことを考えている人が何人もいた。だよな。

調べてたら「大量という意味の『千』ではなく、生まれた季節に千を重ねることで季節を何度も繰り返す長生きを祈っているのではありませんか」と言っている人がいて、なるほどなあと思った。なるほどなあ。ちなみ私についている「千」は「大量」という意味だそうです。

 

11月ごろから冬に向かって気持ちが高まって、12月と1月はピーク、2月に少し春を感じて名残惜しくなり、3月は時折冬を感じることで生き返る。春も嫌いではないけど、むずむずするし生命の息吹が痒い。とかいってお花見とがしちゃうのが私なのだが。わはは! 今年は友人と花見できるといいなあ。

まあ要するに、冬がピークのうちに冬への愛を綴っておきたかったのです。しかも関東は今夜雪だそうで、今日しかなかったね。ほほほ、余は満足であるよ。

それでは、皆様風邪ひかないように暖かくしてね。バーイ。

二階角部屋南向き

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